森のようちえん ぴっぱら

自然と人とふれあって生きる その人らしさが芽生えていく おとなもこどもも共に育ち合う 鷹栖の森のようちえん

オリンピックごっこと味噌づくり

2月27日(水)氷点下18度の朝

朝のミーティング、外でやってますね~

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今日は小屋の周りで一日過ごしました。

先週はインフルエンザの猛威が!!

お休みの子も多かったのですが、ようやくみんな集まりました。

 

平昌オリンピックは終わったようですが、みんなの中にも余韻が残るようです。

影響力は絶大ですね。

まず始まったのが…

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カーリングでした。

鍋が球でモップは箒。

滑る板の上は絶好の遊び場だったのですがまさかカーリング場になる日がくるとは…

 

坂ではスキーやスノーボードの競技もはじまりました。

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3歳児も恐怖感もなく、滑っていきます。

僕はジャンプ競技に挑戦!!

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腰が引けてますね…笑

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たくさん転びました。

でも難しいからこそ面白い!!

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ケルトンもありました!!

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オリンピックの競技もきっと…もともとは日常の『遊び』だったのだと思います。

 

午後は味噌づくり

茹でた大豆を踏み踏み…

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この感触とあたたかさがなんとも言えません。

f:id:pipparanomori:20180227210130j:plain塩と麹と大豆を混ぜていきます。

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空気を抜いて樽に詰めて出来上がり!!

1年寝かして美味しい味噌になりますように!!

 

2つのフォーラムから、いまの森のようちえんを考える

2月16日(金)19:00~

国立大雪青少年交流の家にて幼児教育フォーラム情報交流会に参加しました。

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平成29年3月31日公示された幼稚園教育要領、保育所保育指針等の解説集中講座を目的としたフォーラム。

情報交換会は和やかな雰囲気で美味しいものもたくさんいただきました。

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普段違う現場で過ごす人との交流は刺激を受ける場となったでしょうか?

 

フォーラムの会場では森のようちえんたいせつネットワークの写真展をさせていただきました。皆さんに興味深く見ていただけたと思います。

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今回たいせつネットワークの打ち合わせ・交流も目的の一つとなっていました。

青少年交流の家B棟22:00~

よなよなミーティング

 

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森のようちえんぴっぱら(鷹栖)・森のたね(中富良野)・キトウシ森のようちえん(東川)・野遊び自主保育のっぱら(稚内)の4園

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広田まゆみ道議会議員・名寄大学柳原高文教授が集まって2018年4月からの活動について話し合いました。

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2018年5月の企画の内容も決まりホッとしています。

なにか動き出した感触がありました。

 

2月17日(土)9:00~

幼児教育フォーラム

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改訂に伴い、幼児期の終わりまでの育ってほしい10の姿が明記されたことで物議をかもしていました。

改訂に携わった文部科学省の湯川視学官の話によると…

幼児期の教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものとするという大前提があり、幼児期の教育は到達・達成の教育ではなく遊びを通じた総合的な学びの場であること。を断言されていました。

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『到達・達成の教育ではない』という意識は子どもと関わるうえでとても大切なポイントだと思いました。

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子どもを1枚のハンカチと見立てたとします。

幼児の発達における各領域「人間関係」「言葉」「表現」「環境」「健康」どの部分をつまんで上にあげても全体が引っ張られていく。

生活はすべてつながっているという幼児期の教育というものを表現されていました。

幼児教育要領を読み解く専門性が保育者には問われているような気がしました。

 

2月17日(土)13:00~

自然体験活動フォーラム

平成32年全面実施の学習指導要領の柱であるアクティブラーニングについての学びの場となりました。

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主体的・対話的で深い学びが学校教育の実践でもテーマとなっているリアリティを感じました。

アメリカの方が『アクティブラーニング』という言葉を聞いて「アクティブではない学びなんてあるの?」と疑問に感じたそうです。

勉強は勉めて強いるもの。

学びとはもともと主体的なもの。

 

しかし日本の教育が引き出す側の教師ではなく学ぶの子どもに焦点をあて、アクティブであることを目指していることがとても嬉しく感じました。

 

そして昨夜のミーティングの中で柳原先生が「アクティブラーニングで必要な幼児期の教育は森のようちえんである。」と断言してくれたことに、とても励まされる思いがしました。

 

分科会はGEMS(ジェムズ)に参加しました。

プログラムを通じて子どもたちが科学者のような思考プロセスを体験するGEMS

 

「何を学んだか?ではなくどうやって学んだか?」それを大切にしていました。

 

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GEMSのラーニングサイクル

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まとめないオープンエンドをすることで次の探求への呼び水とする。

日本の教育はまとめたがるように感じますが、サイクルを生み出すにはまとめない。

到達点を大人側が作らないということも大切だということを学びました。

 

最後に鴨川さんはアクティブラーニングをする大人がまずはアクティブラーナーであり続けなければいけないと話してくれました。

 

この2日間テーマは異なりますが、つながる学びを通し、あらためて森のようちえんの実践は教育要領の真ん中を歩いているという実感を持つことができました。

しかし、安定した運営という課題はまだまだ議論がつきません。

 

森のようちえん各々で議論を重ね、これからの方向性を考えていく必要を感じました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぴっぱらリンピック2017

2月12日、毎年のお楽しみ雪中運動会がありました~!!

晴れることが多かったぴっぱらりんぴっくですが今年は雪と風!!

 

【競技種目】

○食い物競争

○綱引き

○借り物競争

○鬼ごっこ

 

開会セレモニーでは天使様が現れました。

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森に棲む天使だそうです。

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天使様ははじまりの火をつけてくれました。

 

【食い物競争】

走っていく先にはみかんが置いてあり、手をつかわず口に咥えて走って戻って来なくてはいけません。

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みかんが食べれることもあり、みんな全力で走ります!!

 

そして、それは大人も一緒です。

 

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大人のみかんは少し遠くにしてみました。

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「とおいー!!」という怒りが込められた叫びが聞こえます。

 

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少し遠くにし過ぎてしまったみたいです。(笑)

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それでも楽しそう!!

 

身体をあたためる競技のつもりでしたが肩で息をしている人もいましたね…

 

【綱引き】

走ってばかりだと疲れるからという理由で『綱引き』としましたが…

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やってみて気づいたのですが綱引きは相当体力を使う競技でした。(笑)

女性VS男性

こどもVSスタッフ

幼児VS小学生

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しかし、1人だけ体力を温存している男がいました。

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逸脱する楽しさを満喫中かい?

 

【新競技!借り人競争】

テーブルに置かれたお札には「しょうぴのかぞく」「めがねのひと」等いろいろな指令が書かれています。

 

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借り人を見つけ、ゴールを目指します!!

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いろんな組み合わせが新鮮でとても楽しい競技でした!!

 

最後は鬼ごっこ

今回はカツラ鬼ごっこ!!

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鬼はカツラ集団10名!!

捕まえる人たちはこんなにたくさんいます!!

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鬼ごっこは夢中になり過ぎて写真がありません。

逃げる組の圧勝でした…(笑)

僕は鬼だったので悔しい!!

 

集まった人たちで楽しい運動会を作っていくような、ぴっぱらの雪中運動会!! 

寒い中皆さんありがとうございました!!

ぼくらは小屋の中も好き

先週の終わりくらいからナイフを使って遊ぶことが楽しくなった子どもたち

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今日も朝からはじまりました。

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思い思いに木を削っていきます。

 

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大きい木は薪割り機で割って…

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こんな時、小屋はとても静かです。

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お母さんたちがつくってくれたニラのチヂミ。

小屋で焼くとにおいに誘われて続々子どもたちが食べに来ました。

 

午前中はたっぷり小屋にいたので、天気も良いし午後は外にお出かけすることに…

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みんな揃うまで屋根の雪下ろし

雪下ろしという名目の時のみ登ることが許される屋根の上…(笑)

 

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お日様がでると暑い!!

氷点下のなのに暑いという不思議な感覚。

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ようちえんの子どもたちにとっても林は絶好の遊び場です。

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倒木わたりが盛り上がりました!!

 

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今日は帰りのミーティングも林でしてみました。

たっぷり遊べるので良い感じです。

 

今日もたくさん遊んだな~

 

 

 

頭ではなく、身体が遊びだす!!

「今日はいいとこ連れて行ってやるぞー!!」(僕)

「えー!!どこ?」(小学生)

「林さ~」(僕)

「えー!!行きたくない!!」(小学生)

編み物、雪中サッカー、お菓子作りなど小屋周辺でもやりたいことがある子どもたちは林と聞くと自由が溢れすぎて、少し居心地が悪いのかな?

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そんな朝、林で飲む「はちみつレモンティ」を作ります。

林でのちょっとしたお楽しみ。

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林の手前には絶好のそりポイント!!

 

大人の目的地は林の中の『谷』だったのですが、そこまで行くのに林を1キロくらい歩かなくてはいけません。

 

しかし林に入って100メートルぐらい進んだところに倒木が良い具合にたくさんあるひらけた場所がありました。

 

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おもしろいことが見つかった子どもたちは先ほどの「やだ」と言っていたのが嘘のように遊び始めました。

頭ではなく体が遊びだす。

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足の先が感覚がなくなるほど冷たいそうです。

かわいそうだなと思っていたら…

そりの上で足を左右前後に動かしエクササイズを始めていました。(笑)

これは笑ったな~

2人とも笑顔。

それまで2人とも「さむいさむい!」と浮かない表情でしたが、これでもう大丈夫!!

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忍者になれますね!!

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おやつはたき火で焼いておかゆパンと、はちみつレモンティ!!

 

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薪を切っていたら、のこぎりが折れたそうです。

なにを思ったか残った柄の部分で思いっきり叩いて少しずつ削っていました!!

すごい!!

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ご飯を食べず13時半ぐらいまであそび続けました。

「林、楽しかった~!!」

 

そう言っている子どもたちが沢山いてとても嬉しかったです。

次回も林で良いそうです!!(笑)

 

ぴっぱらにもオニが来た

それは2月2日金曜日のこと…

樹氷が美しい穏やかな朝

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スタッフじゅんきは氷点下20度でどのくらいの間唄ってられるのか挑戦していました。

朝のミーティングではオニが来ることが伝えられ…

それが11時ごろだということも伝えられました。

去年は『海苔巻き』をあげたら引き上げていったことを覚えていた子どもたちは今年は「『お茶』を用意しよう!!」と提案してくれました。

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後ろの要塞は、鬼が来た時に隠れる家だそうです。(笑)

 

さあ、鬼が現れました!!

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ぴっぱらにやってくる唯一のキャラクター!!鬼!!

 

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あのねー

おとなをさがしてねー

やっと、りかさんがいてねー

こうして「わるいこはいませんよーわるいこはいませんよー」っていってたの!!

小さい子には相当怖かったようですね!!

 

ひとしきり暴れまわった鬼は用意されていたお菓子とお茶を食べてくれました。

 

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たくさんの子が隠れていました。

大きい子もやっぱり怖かったようですね。

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お茶を飲むと鬼は和やかに記念撮影にも応じてくれました。(笑)

来年も来るからな~

 

そう言って鬼は鬼の世界へ帰っていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光の世界に一瞬でこころを奪われた

昨日から林へ歩こうとこどもたちを誘っていたのですが、今朝のミーティングでは「えーいきたくない!」という声もちらほら…

でも今日は行きたい!!

林に行ったら気持ちいい、そんな確信がありました。

「そんな簡単に断らないでくれよ~!」と僕の林へ行きたい思いと「やだ!」と突き返される淋しさがあることを伝えると、しぶしぶ歩き出すこどもたち。

 

そんなこどもたちも田んぼにできた雪原を見た瞬間…

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「ひかりのくにだー!!」と一瞬にして心を奪われていました。

それからのこどもたちの歩くスピードの速いこと速いこと…

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歩き出したら、あっという間にあんなところまで。

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林の手前で待っているこどもたち追いつくのが大変でした。

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夏は水路となっているこんな場所も雪で埋まっています。

 

「くまのあしあとだー!!」

「あっちにいこう!!」

「あれはなんだ?」

 

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林に入るとこどもたちの何かを感じ、想像する力が覚醒したように、元気いっぱい探索して歩き回っていました。f:id:pipparanomori:20180201232656j:plain行先はこどもたちが決めました。

足がむくまま、気の向くまま…

 

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動物の足跡を追いかけるこどもたち

大人が事前に考えた目的地とは真逆の場所へ歩き出していました。笑

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林を抜けるとまた雪原

 

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最後は手ごろな坂を見つけ、ソリ遊びを楽しんでいました。

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13時頃お腹ペコペコで小屋に帰るとお母さんたちが餃子を作ってくれていました。

f:id:pipparanomori:20180201225715j:plain皮から作ったという餃子はモチモチしていてとてもおいしかったです。

 

昼食後、帰る間際の20分で家づくりが始まりました。

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3人で協力して家を作っていきます。

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2階建ての素敵な家ができていました。

 

夕方のじゃれあい。

 

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 こうやってじゃれあっている時間も僕は大好きです。