森のようちえん ぴっぱら

自然と人とふれあって生きる その人らしさが芽生えていく おとなもこどもも共に育ち合う 鷹栖の森のようちえん

2つのフォーラムから、いまの森のようちえんを考える

2月16日(金)19:00~

国立大雪青少年交流の家にて幼児教育フォーラム情報交流会に参加しました。

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平成29年3月31日公示された幼稚園教育要領、保育所保育指針等の解説集中講座を目的としたフォーラム。

情報交換会は和やかな雰囲気で美味しいものもたくさんいただきました。

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普段違う現場で過ごす人との交流は刺激を受ける場となったでしょうか?

 

フォーラムの会場では森のようちえんたいせつネットワークの写真展をさせていただきました。皆さんに興味深く見ていただけたと思います。

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今回たいせつネットワークの打ち合わせ・交流も目的の一つとなっていました。

青少年交流の家B棟22:00~

よなよなミーティング

 

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森のようちえんぴっぱら(鷹栖)・森のたね(中富良野)・キトウシ森のようちえん(東川)・野遊び自主保育のっぱら(稚内)の4園

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広田まゆみ道議会議員・名寄大学柳原高文教授が集まって2018年4月からの活動について話し合いました。

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2018年5月の企画の内容も決まりホッとしています。

なにか動き出した感触がありました。

 

2月17日(土)9:00~

幼児教育フォーラム

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改訂に伴い、幼児期の終わりまでの育ってほしい10の姿が明記されたことで物議をかもしていました。

改訂に携わった文部科学省の湯川視学官の話によると…

幼児期の教育は生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものとするという大前提があり、幼児期の教育は到達・達成の教育ではなく遊びを通じた総合的な学びの場であること。を断言されていました。

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『到達・達成の教育ではない』という意識は子どもと関わるうえでとても大切なポイントだと思いました。

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子どもを1枚のハンカチと見立てたとします。

幼児の発達における各領域「人間関係」「言葉」「表現」「環境」「健康」どの部分をつまんで上にあげても全体が引っ張られていく。

生活はすべてつながっているという幼児期の教育というものを表現されていました。

幼児教育要領を読み解く専門性が保育者には問われているような気がしました。

 

2月17日(土)13:00~

自然体験活動フォーラム

平成32年全面実施の学習指導要領の柱であるアクティブラーニングについての学びの場となりました。

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主体的・対話的で深い学びが学校教育の実践でもテーマとなっているリアリティを感じました。

アメリカの方が『アクティブラーニング』という言葉を聞いて「アクティブではない学びなんてあるの?」と疑問に感じたそうです。

勉強は勉めて強いるもの。

学びとはもともと主体的なもの。

 

しかし日本の教育が引き出す側の教師ではなく学ぶの子どもに焦点をあて、アクティブであることを目指していることがとても嬉しく感じました。

 

そして昨夜のミーティングの中で柳原先生が「アクティブラーニングで必要な幼児期の教育は森のようちえんである。」と断言してくれたことに、とても励まされる思いがしました。

 

分科会はGEMS(ジェムズ)に参加しました。

プログラムを通じて子どもたちが科学者のような思考プロセスを体験するGEMS

 

「何を学んだか?ではなくどうやって学んだか?」それを大切にしていました。

 

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GEMSのラーニングサイクル

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まとめないオープンエンドをすることで次の探求への呼び水とする。

日本の教育はまとめたがるように感じますが、サイクルを生み出すにはまとめない。

到達点を大人側が作らないということも大切だということを学びました。

 

最後に鴨川さんはアクティブラーニングをする大人がまずはアクティブラーナーであり続けなければいけないと話してくれました。

 

この2日間テーマは異なりますが、つながる学びを通し、あらためて森のようちえんの実践は教育要領の真ん中を歩いているという実感を持つことができました。

しかし、安定した運営という課題はまだまだ議論がつきません。

 

森のようちえん各々で議論を重ね、これからの方向性を考えていく必要を感じました。