粘土を焼いておはじきを作りたい
雨が降り続ける1日
ぴっぱら小屋で油粘土をしていたRが「これを焼いておはじきにしたい」という。
焼いて固くしたいらしい。
さすがに油粘土は焼けないから外から土の粘土を取ってくることに…
みぞれが降る中、茶色い粘土を取ってきて、おはじきの丸い形を作っていく。
丸の次は三角、四角、最後は立方体も作る。
形が出来たら、次は乾燥。
薪ストーブの上で5分ほど置いておくと水気がすっかり抜けていく。
茶色が薄くなっていくのが目印。
薄くなるとすっかり硬い。
それから色を塗っていきます。
赤に塗った上に途中から青を重ねて紫を作るという。
あらかじめ紫を作って塗るのではない、この発想がうらやましい。
いろんなおはじきの出来上がり。
創造力が沸き上がっていく、集中する時間を共有できてとても幸せでした。
こどもは『つりたい』というところに立っている
林の中、Y、H、Hがパレットヒルズに行くと言っています。
3人の手には枝に紐がついた『釣り竿』が握られていました。
パレットヒルズの池に到着。
足元の浅瀬に落とされた紐に魚が食いつくことはありません。
餌がついていないのだからもちろんのこと、それでも何度も何度も紐を垂らして嬉しそうにしています。
僕は『つれるか?つれないか?』すぐに結果を考えてしまいますが、こどもたちは『つりたい』というところに立っていました。
しばらく遊んでいると、バケツでエビが捕まりました。
そこで、落葉の中からミミズを捕まえて紐の先に結び付けてみることにしました。
ミミズも必死に逃げようとするので真ん中のあたりをギュッと縛るのはとても苦労しました。
そしてその様子は少々残酷にうつったようで、こどもたちからは「かわごんは生き物の鬼だ!!」と批判も受けてしましました。
しかし、釣りとはこういうものだと言い切り、Yとエビ釣りに挑戦してみました。
小川は流れがあるのでミミズはなかなか下に沈まず、エビもミミズに興味がなさそうでした。
「エビはミミズ食べないのかもね~」と半ばあきらめ、ほかのこどもたちは違う場所へ遊びに行ってしまいました。
それでも、Yはとても真剣に、じっと紐の先のミミズを見つめていました。
紐を垂らす場所をかえ、小川の流れが緩やかなところではミミズが下まで落ちていきました。
すると、さっきまで無反応だったエビがミミズに気づき近寄ってくるのが見えました。
エビははじめ、ツンツンと確かめるように食いつき、安心するとギュッとミミズにしがみついてきました。
『息をのむ』まさにその表現がふさわしいくらい慎重に、エビの様子を2人で伺っていました。
鼻水が滴っても微動だにしないY。
動いたらエビが逃げてしまいます。
「ねえもういい?」
「よし、あげてみよう!!」
タイミングを見計らって上に引き上げました。
3匹くらいのエビがミミズにしがみついていました。
「よし!!釣れた」と思いましたが、水面を出るところでエビはミミズを手放してしまいました。
それでも僕らは大満足でした。
エビがミミズを食べるということを発見し、水面まででも釣りあげたのです。
なんて楽しい時間だったのだろう。
今、思い出しても心が躍る時間でした。
雪を探しに
林の中は日当たりが良く、朝には雪はほとんど溶けてしまっていました。
パレットヒルズの丘の上は標高が少し高く、まだ雪が残っているようで…
登園時その景色を見ていた子どもたちと雪を探しに出かけました。
ありました!!
丘の上ではなく丘の入り口でしたが、日が当たらない斜面を見つけました。
とりあえずここで遊び、雪がなくなったら丘の上を目指すことに決めたそうです。
全身で雪を味わっていますね。
「つーめーたーいー!!」だそうです。
せっせと雪を集め、なにやらつくりはじめました。
雪だるまですね~
「ゆき、ここにつけて!!」
「ゆきとけるからジャンバーきせればいいんじゃない?」
「てぶくろつけよう!!」なんて話し合いながら、3人で雪だるまを完成させていました。
雪遊びのあとは鬼ごっこ!!
子どもは風の子。
この2人はいつまで裸足で遊ぶのか?
「おなかすいたからそろそろかりたくなってきたー!!」
気づけばもう12時過ぎ
ぴっぱら小屋へ帰っていきました。
ぴっぱら小屋に帰ると…
小屋に色を塗り始めた子どもたち
朝のミーティングでなごむくんがやりたいと言っていたことを始めたようです。
好きな色を小屋に塗っていく子どもたち
とても楽しそうでした!!
【本日のおやつ】
最近、覚えたかぼちゃ料理
塩でもみ、30分ほどおき水分を出しその水分で蒸し焼きにする1品
【林にのこったこどもたち】
しなった白樺の上は最高の遊び場ですね!!
大人は緊張して見守っていますが…
今週は秋が戻ってくる気配。
雪遊びはおあずけです。
ないからそこにはたくさんある。
林にて…
昨日の続きで落葉のお寿司屋さんをやるという子どもたち。
まずは木を組み合わせてお店を作りました。
紐がないので、仕方なく笹やくるみの葉っぱで結びました。
それがなんとも難しく、幾度も失敗しましたが何とか作ることができました。
いよいよお店も開店。
お寿司屋さんですが、お茶漬け、珈琲、プリンとなんでもそろっていました。
焚火の火をつかってお料理していきます。
フライやスープ、焼きそばいろいろ作ってくれました。
材料がなくなると林の奥へ収穫しに行きます。
蝉の抜け殻、落葉から木の実、キノコまでいろいろ材料を調達しました。
なぜか最後は唐辛子いっぱいの激辛料理を作ってくれました。
僕に食べさせて、『あ~からい~!!』という反応を見て子どもたちは大笑い。
石ころは卵になり、葉っぱは肉や魚に大変身。
ないからそこにはたくさんある。
ないところからいろいろ生みだす遊びがたまらなく面白いと感じる時間でした。
午後には初雪を観測しました。
たくさんの落葉
落ちた葉は虫たちの住処となり、やがて土となる。
自然界はうまくできていますね。
有機的な関係性に静かに感動する朝。
子どもたちの笑顔にも元気をもらいました。
これもひとつの循環でしょうか?
今日は小学校がお休みだったため、小学生がたくさん遊びに来てくれた1日。
小学生がいると遊びのスケールも自然と広がります。
丸太を飛ぶ『くんれんごっこ』や林全体を使った鬼ごっこ。
身体をたくさん使って遊びました。
鬼ごっこをしていると、お兄ちゃんたちは林のどこかへ消えて行ってしまいました。
なかなか追いつきませんが、林の奥まで行けて嬉しかったな~
探し疲れたらちゃっかり、甘えたりもします。
『おれもおんぶできるよ』と1年生がにじさん(年長)をおんぶしています。
頼もしい限りです。
かずみは鉈の使い方を覚えたようです。
鉈を使いこなす3歳児。
こちらも頼もしい限りです。
昼過ぎにぴっぱら小屋に戻ると、ご飯もそこそこ階段の壊れているところを発見した子どもたちが工房ぞうさんにいたおとじろうさんを呼びに行っていました。
直し方を教えてもらい一緒に直したようです。
壊れたら、直せるものは自ら直す。
これも一つの丁寧な暮らしの豊かな生き方だと思いました。
久しぶりの投稿は写真を中心に。いや…手を抜いてるわけではのですよ。笑
僕は10月5日~10日まで、徳島のTOEC(幼児フリースクール)のフリースクールセミナーに参加していたため鷹栖を離れていました。
※そのため写真とコメント中心の記事となります。
【猟師の素質あり?】
【ケーキ出来上がり】
町に見えていましたが、ケーキだったようです。
何を作ったかよりも配色やどんぐり帽子がなんとも言えません。
子どもは皆アーティスト
【林の中のワンダーランド】
林の中には粘土場があり、みんなここが大好き
【林の中の畑を作る】
おやおや、これは耕さない自然農法ですね。
【ご機嫌な人たち】
【やっぱり子どもは皆アーティスト?】
【今日のおやつはおせんべい】
昼食で余ったご飯をすりつぶして、焼いてお煎餅にしました。
【ひとに とどけたい てがみを いれてください】
みんなで書きたい人に手紙を書きました。
徳島に行っている間に鷹栖の紅葉はすっかり深い色となっていました。
かわごん