森のようちえん ぴっぱら

自然と人とふれあって生きる その人らしさが芽生えていく おとなもこどもも共に育ち合う 鷹栖の森のようちえん

きみはどこまでを考えてその段ボールに穴をあけたのかな?

 

3月14日(水)

テーブルを作りはじめていました。

「ちょっとーかわごん、そこもっててー!!」と足を打つのに苦戦していました。

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 段ボールを天板に薪を足にしています。

でもどうして真ん中に穴が開いているのでしょうか?

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今度はアルミで穴を閉じていますね。

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14日はここまで、帰る時間になってしまいました。

テーブルを作ったことが嬉しかったようで、家に持って帰っていました。

 

3月15日(木)

次の日、そのテーブルをぴっぱらに持ち帰ってきました。

そしてようやく、このテーブルに穴が開いている理由がわかりました。

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なんとこの穴は炭をおくための穴でした!!

 

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『やさいや』さんがオープンしました。

メニューは焼き白菜

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適度な塩味と焦げ、燻された香りがなんとも言えない美味しさとなっていました。

 

3月16日(金)

朝のミーティングでは今日も『やさいや』さんをやるとのこと…

パレットヒルズから帰ってきて13:00からオープンすることになりました。

昨日の美味しさを覚えている子どもたちで『やさいや』さんはにぎわっていました。

 

 13:00…

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この日Hも一緒に焼きたいと言っていました。しかしはじめNは「えーいやだなーひとりでやりたいんだよ!!」と断り、そこから言い合いからはじまりました。

 

「だって昨日うまくいかなかった。言うこと聞いてくれない(言うこと聞いて欲しい)!!」とN

 

「じゃあもうずーっとひとりでやればいいよ!もう一生だれもいれないってことだね!」と捨て台詞。Hは怒っていました。

 

なんとなくNの『言うこと聞いて欲しい』という想いが届いているか、心配になりHに話を聞きに行こうとしました。

 

そんな時「かわごん、ケンカしているわけじゃないんだよ。」とN

「そうなの?じゃあ一緒にやるの?」と僕

 うなずくN。

 

「ケンカしているわけじゃないんだよ」という言葉の真意はわかりかねますが、かたくなだったNの中でなにかが動いた瞬間でした。

固まった表情がふっと笑顔になっていきました。

 

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15日のメニューキャベツ焼き。

テーブルを風よけに立てたり、ソリに乗って買いに来るドライブスルーのお店になったり…

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調和的な雰囲気の中『やさいや』さんは続いていきました。

 

テーブルのアイディアにただただ驚かされました。

 やさいやさんの雰囲気がとても穏やかで居心地が良い。

 これはお客様を惹きつけるはずですね。

 

君はどこまでを考えてその段ボールに穴をあけたのかな?

創造が想像をこえた遊びになっていく