森のようちえん ぴっぱら

自然と人とふれあって生きる その人らしさが芽生えていく おとなもこどもも共に育ち合う 鷹栖の森のようちえん

ぴっぱら通信NO464より転載

ぴっぱら通信NO464より転載

30歳になりました。おーし、めいっぱい生きていこう                       じゅんき記
 今年のぴっぱらまつりも盛況で、たくさんのお客さんで大賑わいだった。いっしょに創ってくれた仲間たちには、ありがとうの気持ちでいっぱいだ。とはいえ、この日の僕はというと、最初のごはん炊きでまさかの大失敗をしそうになり、朝っぱらから大慌て。ひとりで情けなく、てんやわんやしておった。午後には餅まきのため、たくさんの人が見上げる中、あの高い屋根に上ることに。どうにも気持ちがてんやわんやしたままで、あぶないなぁ、と思いながらも、そこからの眺めが随分きれいで、ちょっと深呼吸。いよいよ新しい小屋も形になってきたんだなあ。もう2週間後には三和土(たたき)のワークショップも控えている。そんな過渡期真っただ中のぴっぱらに、これだけの人たちが集まって、それぞれにエールを送ってくれている。あぁ、なんだか胸が詰まるなあ。そんなことにふけりそうな自分に、誰かが「おーぃ、お餅まだぁ?」と催促の声をかける。おっといけね、結局、慌てるようなかんじで餅をまく。「ありがとう」と「よろしくね」の思いが、後からじ~んと込み上げてくる。
 ぴっぱらでの、自分をつかう日々。自分を使いこなしきれない毎日。てんやわんやもするし、思いがけず胸も詰まらせるし、ぼけっとして誰かに「おーぃ」とか言われるし… だけど、そんなこともひっくるめて、かけがえのない一日一日が、きちんと終わって行ってるかんじもする。僕はこんな僕のままで、30代に突入だ。相変わらず心中めまぐるしいけれど、それがめいっぱい生きてるってことなのかもしれない。いわんやこどもたち。みんな胸張って、自分を生きているよね。ようちえんもいよいよ下半期へと駆け込んだ。おーし、めいっぱい生きていこう。

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